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ものすごく久し振りに「ぬるい眠り」を読んでいました。



小学生の頃から近くの図書館に行くと、子供の本のコーナーよりも一般の方が好きで、

もちろん高学年になってからだったけど、入り浸ってた。

多分今までで一番本を読んでいた時期だと思う。





その頃に出会って以来、一番好きな作家さんでした。

…やっぱりかわいげない子供だったなぁ。

江國さんが好きな小学生。

どうです?(笑)





最近は本当に本を読まなくなってしまって、

そう言ってもいいのか迷ったけど、やっぱり好きだ。

面白い本はたくさんある。

でも「好き」は特別。







会社の先輩が新入社員だった頃のアンケートで好きな有名人に江國さんを挙げていて、

そのアンケートは自分の入社が決まる前に、

人事の方に見せてもらった社内報に載っていたものだったのですが、

あぁ一緒に働けたらいいなって、そう思っていたのを思い出した。



ね、そういう星回りなんです(笑)。







秋の夜長。にしちゃ寒いぞっ!


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「名もなき毒」







しばらくぶりの読書は、しばらくぶりの宮部作品。

旅行中の移動時間に読みました。



一応前作扱いになる「誰か」より、

事件が勝手に転がっているように感じます。

合いの手の入れ方が控えめで、

それなのに巻き込まれ方は激しめで。



なんというかもう

救いようのないことを見せられてしまった気がしてならないのです。



社会の不条理の中で、

間違って選択してしまう人が何故生まれてしまうのか。

物語の終盤、この疑問に対する静かな怒りと嘆きが、

ひたひたと足下を濡らすようでした。



なんて脆い地盤の上に居るのだろう。

人は気付かない振りをしているだけなのに。



あぁなんでかな。

大切な人の手を離さないようにしようと想いました。

私は幸せな人間なんだな、とも。





軽快に読み進められるけれど、一文でぐらっと心を揺さぶられる。

このバランス感覚は流石といったところ。

一読の価値ありですよ。

…まったく、何様なんだか(苦笑)。
風音







この間言っていた、沖縄が舞台の小説です。

淋しくて、哀しくて、優しい物語。

私が頭の中で想像する「沖縄の海」は、これに凄く近いと思う。



本当に鮮やかに映像が浮かび上がってくる、見事な描写。

それもそのはず、映画の原作として生まれた後、

シナリオに加筆され、より練り上げられてできたものなんだとか。

どんな色が映っているのだろう。

観てみたい、かも。



繰り返される情景、しかし重なることはない感情。

風音は今も、聴こえているのでしょうか。
青色讃歌







なんか薄い本が読みたい気分で手に取りました。

リアルにこういう人たちと関わったことはないのだけど、

その人たちにはその人たちの論理がなにかあるんだろうなと。



読み終わってからだいぶ経ってしまって、出てくる感想もまばらで、

でも逆にそれがこの本には合っているように思えたりもする。



小さな子供が、

ひょい、ひょいと飛び石を一つずつ踏んでいく感じというか。

ふらついたり、片足で立ってみたり、

石から足が落っこっちゃったりしながら進んでいく。

そんな日常。



装丁が好きです。
いつか王子駅で







思考回路のつながりがそのまま文章になっていて、

作文として提出したら間違いなく怒られる感じ(笑)。



最初のうちは、どっから来たのその話題?と

置いてけぼりを食らうこともしばしば。

でも慣れてしまえば、

あーでもないこーでもないと考えているレベルが高いおかげで、

自分がそうやって考えをめぐらせているかのような錯覚に陥って

ずいぶん楽しめました(笑)。



本当になんてことはない日常の中で、

人と話をして、本を読んで、仕事をして、呑みに行って、

たまに知り合いの女の子に勉強を教えたりして、

淡々と過ごす。



人との会話の何気ない一言から

その人のバックボーンが(勝手な想像にせよ)ぶわっと拡がって、

かっこいい!!と思ったりするそのきっかけを、

見逃さない人でいたいなぁと思います。



…こういう回りくどい言葉が好きなんでしょうね、私(苦笑)。
キッドナップ・ツアー







もう小学生ではない自分の目線が、

本を読んでいる間にぐぐぐっと下がっていくのが面白く。

大人に説明してもらえないこともなんとなくわかっている

(orつもりでいる)感覚とか、

自分一人ではどうしようもない寂しさとか、

でも気にしないふりをしていたら忘れてしまっていたりとか、

そういう脈絡の無さが懐かしいぞと。



っていうか私の場合、懐かしいどころか

今でもそういうところがありそうで。

…えぇと、持ち直してみましょうか(苦笑)。



最後のフレーズを書ける角田さんが凄いと思いますです。

読んだ時、なんだかわからないけどぞくっときて。

逆パターンの表現がいくらでもありますので、

こう来るとは思わなかった。



考えてみるに、

どこにでも居そうだからこそ、他の人とかわりが無いからこそ、

その人が大切なんだという気持ちが際立つ。

ちょっとこれって凄い発見だよーと静かに一人興奮してしまいました。


虹とクロエの物語





表紙に惹かれて手に取りました。

設定はぶっとんでいますが、かなり…繊細な本です。



自分が40歳になったとき、振り返ってがっかりするのか、

まぁいいんじゃない?と思うのか、少しばかり怖くなります。



ちょっと二人がうらやましいですけど。

こういう付き合い方をしてみたかったけど、

してこれなかった自分がいて、

大丈夫なのかな…と無性に心細くなることがしばし(苦笑)。



一番最後の2行、鳥肌立ちました。
からくりからくさ





返却期限を意識していなかったがためにぎりぎりになって一気読み。

でもその分密度の濃い時間でした。

小説を読んで、体が震えるほど感動する、それも何回も。

物凄いエネルギーのある作品だと思います。


月の砂漠







著者名を見てあれ?と思わず借りてしまった本。

青山監督作品は

「サッド ヴァケイション」しか観たことがないのですが、

勝手に通じるものがあるなぁと思いながら読んでいました。

読んでいる間はどうも沈みがちになりますし、

どうしようもない救われなさが根底にある感じが。



他に選べる道は無いのか…とキョロキョロしてみるわけだけど、

あ、無いんだ…と気付いて呆然と立ちつくす。

そういうイメージ。

最後にどうやら家族が集まったみたいで、ほっとしました。
正義のミカタ







久しぶりの本多さんの本。

今までの作品とは随分テイストが違います。

空中遊泳感が抑え目で、

もっとずっと物語の枠を固めるようにしたような。



だから初めは戸惑いました。

こんなに痛快な物語を書く方でしたっけ?と。

でもまだ半分以上ページ残ってるし、

まさかこの調子で最後まで行くわけはなかろうと読み進めたところ、

男の子二人の関係にケラケラ笑っていたはずが

あれよあれよという間に深いところに転がり落ちて、

気がついたら闇の中。

うわぁどうしようみたいな。



いじめられっこが大学で出会った「正義の味方研究部」の物語。


悲しき人形つかい







梶尾さんといえば私の中では「クロノス」「黄泉がえり」の人なので、

意味深な題名にひかれて読んでみました。

こんなに笑わされるとは思いませんでしたよ全く(苦笑)。



バイト帰りのバスの中で読んでいたら、

(終点で降りるのですが)着いていることに気付かずに座ったままで、

運転手さんがちょっと心配してた(爆)。

申し訳ありませんでした…(笑)。



ある街で繰り広げられたやくざの闘争の物語。



大筋としては「用心棒」に対するオマージュみたいなのですが、

いかんせん観たことがありませんので

完全なドタバタ劇として読んでいました。



人がロボットの動きをする、ということ自体が画として面白いし、

要所要所で「こういうときに、女は強い」と書かれていて、

状況が状況なだけにシュールで可笑しくて。

この本で言いたかったのってもしかしてそれですか?

と聞きたくなるぐらいでした(笑)。



というのも、登場人物たちの感情とか葛藤とか、

あるのだけど深くは描かれないので…

軽くすーっと読んでいけるタイプでして。

最初と最後だけ、他作品に通じる梶尾さん風、に感じました。



何も考えずに笑いたいときにお勧めです。
砂糖菓子の夏







図書館で装丁になんとなく引っ掛かって読んでみました。



最初、陸の上での"無人島生活"の話かと思ったら、

徐々に人は増えていくのだけど

余計”無人島”具合が加速しているというか。

一見するとラクなのに全然楽しくない、

変な重さがあって読んでいて息苦しい。



装丁の引っ掛かりは、

本来気持ちよい空間の象徴でありそうな海岸の絵なのに

どこか気だるい空気を感じたから。

そういう意味では実に見事に表現していたのだなぁと

感心してしまいました。



ぬぉ?!

検索していたらダ・ヴィンチの昔の企画で

「今月の装丁大賞」に選ばれている…。

自分の感覚を認めてもらったみたいで嬉しかったり(思い込み)。



早く他の本を読みたくなるという不思議な効能がありました(爆)。
春、バーニーズで



早速吉田さんの別の本を読んでみました。

当たりです。読んでよかった。



これも偶然、短篇連作の一冊。

吉田さんの方がちょっと都会的な匂いがしますけども。



感情がドライなのですよね、表立っては。

感情表現が、ではなくて。



そうだな…。

心が大きな水槽のようだとして、感情がそれを満たす水だとしたら、

下の方でぐるぐるプロペラが回っていても、

水面近くは細波が立つぐらい。

その描写が素晴らしいなぁと。



プロペラが回れば熱が生まれて水温も上がってくる。

それがある一定の温度に達してしまった時に

筒井はハンドルを切ったのだろうし、

やがてプロペラが止まって温度も下がれば、

一見それまでと変わらない、でも新しい日常が始まる。





とても短くて、一気に読める本です。ぜひ。


夕子ちゃんの近道







久しぶりに図書館に行ったら、貸出しカードが新しくなっていて、

しかもネットで予約が出来るようになっている…!

子供のころから慣れ親しんだ、

横長の紙に書き込んで司書さんにお願いして

本が届いたら電話が掛かってくるアナログな予約方法が

なんとも「図書館」らしくて、

面倒だけどこれはこれで好きだなぁなんて思っていたものですから

少し寂しさを感じました。



でもあれです、

返却期限を越えると貸し出し停止措置が取られるそうです。

響きが怖い、響きが(苦笑)。

コンピューターを使って管理することのメリットは、

やっぱりそこにあるのでしょうね。





そんなこんなで借りてきた本の一冊目。

ぱらぱらっと中を見たときに

「あれ?短篇集?」とがっかりしたのですが、

読んでみたら連作で「こういうの好き」となる。
久しぶりに本を読みました。



グラスホッパー







伊坂さんの本を読みたい症をてっとり早く治すには読めばいいと(笑)。

久しぶりだからなのか面白いからなのか、

ページを繰る手が止まらずに一気読み。

やっぱり合います、この方の文章。



最近は小説のHPなんてものもあるのですねぇ。

読み終えた人向けですがこちら



殺し屋たちの小説なのに読み終わるのが名残惜しい、

もっとこの人たちには生きていて欲しいなんて思ってしまう。

たまたま「押し屋」にめぐり合ってしまったがために

翻弄される男たちの物語。



唯一の普通の男、鈴木のキャラクターがかなり好きです。

「妻の復讐」といったらもっとぎらぎらしていてもおかしくないのに、

全くそんなところがない。

ただの一般人だったのに、

その世界に足を突っ込んでしまったが故に簡単には抜け出せず、

仕方ないから必死になって動いている。

頭がいいのか悪いのか…

とにかく素直な人というのはいいなぁと思います(笑)。



彼らの人生の交錯もまた、神様のレシピだったのかもしれません。
チーム・バチスタの栄光



 



バチスタ読み終わりました。

いやぁ…ミステリーですねぇ。映画とは違う。



久しぶりに小説を読んだせいか、なかなか最初が読み進められず。

なんでしょうね、私が好んで読むタイプの小説の文体とは違っていて、

登場人物たちをちゃんと頭の中でしゃべらせないと先に進めないのです。

映画で田口以外のキャラクターを見た後、

というのもあったのかもしれませんが。

そのテンポにちゃんと付いていけるようになったら早かったのですけど。

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